実は色々ある、半天の種類。

お神輿を担ぐ方は皆、半天(半纏・袢纏)を着ています。でも、よく見てみてください。実は半纏の模様や紋(マーク)には様々な種類があるんです。ここでは「御浜下り」に参加する方々が着用する色々な種類の半天について、少しだけご紹介します。

※御神輿を担ぐ方は、半天以外にも白シャツや白襦袢、白足袋が必要です。毎年欠品が相次ぐため、お早めの準備をおすすめ致します。

祭り半天

最近の一般の担ぎ手の多くが着ているのは、この種類の半天です。全面の襟には「下総国寒川神社」と表記があり、背中には大きく社紋が描かれています。寒川神社の社紋は「八咫鏡」ですが、この社紋の中に「寒川神社」という文字が篆書体で入っているのが目を引きます。このデザインは平成29年~30年にかけて、新調されたものです。

祭り半天 (旧様式)

長年「御浜下り」に参加する方の中には、従来のデザインの半天を着ている方もいます。
この半天の背中には純粋な社紋だけが描かれ、篆書体の文字は入っていません。

飾り半天(正装)

飾り半天は祭礼関係者が正装として儀礼的に着用する半天で、鮮やかな文様と柄が特徴です。寒川11町会内では、祭礼に関与する町会長・副会長と各総代だけがこれを着用して、市内各所で御神輿を迎える習わしとなっています。

祭り半天 (青年会)

祭り半天を着た参加者の中には、社紋に紐のような絵柄が入った半天を着ている人もいます。これは、いわば祭りのスタッフである青年会の半天で、絵柄に描かれた紐は鏡の裏側を描いたものであり、「祭りを裏方として支える人々」を意味しています。お祭りの最中に困ったことがあれば、この半天を来た人に相談してください。

他の地域の祭礼関係者

祭りの参加者の中には、他の地域からお祭りの応援に来てくれる方もいます。こうした方は、それぞれの地域の祭りで用いる半天を羽織っていることから、すぐにわかります。興味がある方は「どこから来たんですか?」と聞いてみてはいかがでしょう。